留学コンシェルジュ

コロナを言い訳にしない、たくましく生きる高校生たち

前回の続きです。

前回はコロナを言い訳にしない生き方について触れていきました。コロナ禍は前代未聞の出来事であり、前例がないからこそ、その中で自らの考えでアクションを起こすことが求められる世の中に半ば強制的に切り替わったと言っても良いでしょう。

「以前のまま」「今までのやり方」これにこだわりを持っているとコロナで加速した変化のスピードについて行く事が出来なくなる恐れさえあります。現在、ビジネスにおいてはコロナ禍を利用して大きく伸びた企業とコロナ禍の影響で大きく売上を落とした企業で明暗が分かれるK字回復と呼ばれる事象が起きています。ここにはそれぞれの企業が属する業種やマーケットなどの様々な要因が含まれるため、簡単にその企業の実力のみで推し量ることができない難しさがありますが、この現象は我々個人にとっても決して他人事ではありません。一個人の生き方についても今「K字」の分かれ目にいる事を学生たちには感じてもらいたいと思っています。

先日のブログでも触れたように、以前の学生と同じ経験を踏むことが「良い」の基準と捉えるのであれば、コロナ禍を生きる生徒たちにとってそれは機会の損失という側面がより強調されるでしょう。しかしながら、コロナ禍だからこそのアクションを起こせる生徒は「コロナ禍があったからこそ」という側面が強調される新しい基準で生きて行く事を模索して行くことが出来ます。

先日、私が属するMBAコミュニティにChetzという高校生が主体となる学生団体から投稿があり、そこからのつながりで今度そのコミュニティが主催するイベントにオンラインで参加する機会をいただきました。

この団体はコロナ禍の真っ只中、2020年の10月に設立されたまだ歴史の浅い団体ながらとても活発でコロナ禍さえも新たなチャレンジの場として活かす事を考えて行動をする素晴らしい意識を持った高校生たちの集まりです。

詳細についてはぜひHPをご覧いただきたいと思いますが彼らは「日本をグローバルな国に!」という課題感を持ってこの活動を行っています。主には国際関連イベントの開催、オンライン英会話、Language Exchange そしてメンバー同士の勉強会などを全てオンラインで行っています。オンラインなので参加するメンバーは国籍や住んでいる地域も多様です。彼らはそのような状況を当然の事のように活用し、そのネットワークを拡張しています。

日本のICT教育は文部科学省のGIGAスクール構想というプロジェクトがあるものの他のOECD先進国諸国と比べるとその浸透度合いが遅れていることが今回のコロナ禍で明らかになりました。しかしながら学生達はそれに手をこまねいているだけではなく、自ら動き出す事で、自ら学習の環境を創造し、ネットワークを広げているのです。私は彼らの一生懸命さにとても感銘を受けました。彼らこそがコロナ禍を「言い訳」にするのではなく、「きっかけ」にして頑張る生徒の姿だと思います。

今のこの状況で何ができるのか?それを考えることができる子供達が海外、国内問わず草の根的に増えて行くきっかけづくりに私も微力ながら貢献したいと思えたChetzのメンバー達との出会いでした。

Chetzホームページはこちら: https://chetz-official.com/about/

 

 

 

 

 

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