留学コンシェルジュ

Rectory School / 2023年版 ジュニアボーディングスクール訪問

Rectory Schoolのキャンパス。白を基調としたモダンな建物。学校はほぼ全てが外に出ることなくアクセスができるので、寒い冬でも生徒たちは問題なく教室移動ができる。

親御さんの年代であれば不動産の内覧などの訪問時にその時の印象が外の天気に大きく影響を受けた経験がある方も多いと思います。天気が良く、青空の元で光り輝くキャンパスを見ると本来の魅力の2倍くらい輝いて見えます。その逆も真なりで、どんよりとした雲行きの中でキャンパスを訪問すれば、その印象は晴天の時に比べるとどうしても暗い印象を持ってしまうことは仕方がないことかもしれません。

一緒に同行をするコンサルタントの役目は第一印象を大切にしながらも、天気などのコントロール不可能な要素を極力排除したその学校が持つ普遍的な魅力をリアルタイムで伝えることでその学校への正しい理解を深めてもらうことにあります。

今回のRectory Schoolの訪問は写真でわかる通り少しどんよりとした雲行きの中での訪問となりました。

以下、 Rectory Schoolの最新の情報となります。

総生徒数:250人(寮生約151人、通学生約54人)

学年:5年生~9年生

留学生: 33%

寮生:65%

創立年:1920年

学校タイプ:共学

天気は暗い中でも、私はこの訪問を楽しみにしていました。一年前にこの学校への留学をスタートさせた私のサポートする生徒との再会です。コンサルタントの仕事をしているとこの様な再会の機会は何度も訪れますが、それは何度経験しても特別なものです。日本にいる時から何度もコミュニケーションを繰り返し、時には不安を口にしていた子供たちが、現地で出会うと自信に満ち溢れ、私のサポートなんて必要ないくらいの雰囲気を持って少しシャイになりながらも挨拶に来てくれると私も嬉しくなります。

現役の生徒によるキャンパスツアー。率直な意見を聞くことのできるとても貴重な機会。

さて、Rectoryの最大の魅力はそのサポート体制にあります。全体生徒数も250名程度というジュニアボーディング特有の少人数なコミュニティであることはもちろん、Rectoryが独自に提供するマンツーマンのサポートプログラムIIP (Individualized Instruction Program)もそのひとつ。サポートも多岐に渡り、個人的な生活に対する悩み、人間関係に対する悩みからアカデミックな内容に至るまで幅広くマンツーマンサポートを必要とする生徒一人ひとりにオリジナルのサポートを提供しているところがこの学校の素晴らしいところと言えます。具体的には大きく分類すると以下の7つのカテゴリに分けることができます。

特に、初めての留学の生徒たちがボーディングスクールの生活で戸惑うのが「タイムマネージメント」。日々の授業に加えて、課外活動や宿題、予習などのたくさんの課題を抱えた子供たちには必須のスキルでありながら、日本においてはあまり教えられていないスキルです。ボーディング生活での基礎となるこのスキルを明確にプログラムの一つとして教えてもらえることは、後々のボーディングスクールへの進学、そして大学への進学をして良い成績で卒業するためには必須のスキルと言えます。

ELSも同様に提供されますので、英語の不安がある生徒でも基礎的な英語力をInterviewの際にしっかりと表現できれば合格の可能性が高い学校と言えるでしょう。Admissionプロセスにおいて英語力の証明は求められます。HP上ではTOEFL Jr.とありますが実際には我々とAdmissonオフィスとのコミュニケーションを通して柔軟に対応してくれる可能性があります。

話を戻しますが、1年前に留学をした生徒はこの学校で立派に成長していました。彼は授業の合間と授業時間の彼の授業を覗き見ただけですが、他の生徒たちとごくごく自然に授業に溶け込み、普通にジョークを飛ばしながら生徒や先生とコミュニケーションをとっている姿を目の当たりにすると、大人たちの不安をよそに子供の柔軟さと吸収の速さに驚かされます。留学前の子供達が求めるニーズと学校が提供できる教育が上手くマッチしていることの重要性を再確認しました。

留学が初めての子供たちには先の紹介した、Eaglebrook School, Cardigan Mountain School, そしてRectory Schoolなど人数が250人規模の学校は手厚いサポートという観点からお薦めをします。生徒と先生の割合が3:1〜4:1と圧倒的に少なく、生徒へのケアがしっかりと行き届くことは重要なポイントです。

さらにRectoryで付け加えたいのはカフェテリアの食事の評判でしょう。実際に現地で数人の日本人生徒たちに話を聞きましたが食事の美味しさについては皆共通して良いと答えていました。子供の頃から色の豊かな日本にいる生徒たちの一つの難関は留学中の食事ですが、それが高評価な学校は実は貴重な学校と言えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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