留学コンサルの日常。「体感することの大切さについて」
まだまだ梅雨空の関東ですが、先日は週末を利用して、仕事の関係の人たちと久しぶりにゆっくりと伊豆の山の中でのひと時を楽しみました。仕事の話をする中ではありながらも、個人として深くまで知り合えていなかった知人たちとの話は新しい発見が多く驚くばかりです。
カナダ出身でインターナショナルスクールで働く教師の方は私のビジネスパートナーでもある、トロント大学のニューカレッジ卒で毎年サマープログラムで滞在をする学生寮を拠点に勉学に励んでいたことを今回知りました。また同じくインターナショナルスクールの教師でオーストラリア出身の女性はUniversity of Queensland卒ということで、これまた私がオーストラリア留学をしていた際に滞在をしていた最寄駅が同じという事でローカルな話で盛り上がりました。伊豆の山の中で偶然にも私のよく知る外国のしかも住んでみないとわからないようなディープな話で盛り上がれるとは思いもしませんでした。
運良く、梅雨の合間の晴天と見事な夕日を楽しみながら、いろいろな国の人たちが集まると話題は国際情勢や文化の比較となるのは自然なことでしょう。山から吹きおろす夕暮れの爽やかな風を楽しみながら、東京がなぜこんなにも暑く住みにくい気候になってしまったのか?どんどんとコンクリートに埋め尽くされる都会の風景とシンガポールのビルに対して一定の割合で木を植えなければいけない厳しい条例などを比較をして盛んに議論が沸き起こりました。(シンガポールのケースは「シンガポールの緑化政策」などと検索をかけると多くのケーススタディが出てきます。1960年台から彼らが今の東京では今に至るまで(いまでも?)深刻には捉えられて来てこなかったヒートアイランドに対して真剣に取り組んでいることがわかる事例は枚挙にいとまがありません。)
森の中は日中は東京と変わらない暑さですが、日が沈むとみるみると気温が下がります、小川の近くに行けばひんやりとした風が流れ、日中でさえクーラー要らずで過ごすことが出来る術もあります。東京は段々とクーラーがないと命の危険さえ感じる気候になりつつありますが、改めて自然の力、重要性をしっかりと振り返らないといけないタイミングに我々は来ているのでは無いかと思うのです。
東京に住んでいると、自然のパワーを感じる経験を得ることは難しいでしょう。田舎の谷戸や小川の流れる森林がどれだけ空気を冷やしてくれているのか?そんな疑問を持つ機会はありません。
子供たちも同様、クーラーのかかった教室で机に向かって勉強をしているだけでは、その課題さえ体感することはできません。親御さん達には、この夏休みは子供たちに室内にこもって勉強をさせるだけではなく、子供たちにGlobal Citizenとしてしっかりと今の我々の住む環境の課題点や解決しなければいけない問題などに、触れる機会を沢山つくっあげてほしいと思っています。
そうすることで、今まで何となくやっていた勉強、何となく目指していた留学が一気に意味のあるものになります。今までモノクロに見えていた将来のイメージが、鮮明なビジョンとして子供たちの興味関心として強烈なインパクトを与えてくれます。
そんな有意義な夏休みを過ごしてみてほしい。
それがこの伊豆でのひとときでいろいろなことに思いを巡らせる中でコンサルタントとして親御さん、お子様たちに伝えたいメッセージとして浮かびました。
夏休みが始まると、2014年の留学に向けた準備が本格化します。まだ2014年に向けたサポートの枠は残っていますので、もし興味がある方は弊社のお問合せからお声がけください。