雑誌の取材を受けて改めて考える、ボーディングスクールへ行く理由。
先日、雑誌の取材を受けてその記事がネットにアップされていましたので、今回はそこで語った内容について少し深掘りをしてみたいと思います。
今回の記事の主なフォーカスは円安が進み、留学費用が高騰する中で、なぜセレブリティ達は挙って子供達をわざわざ海外のボーディングスクールに送るのか?その謎に迫るという記事の内容となっています。
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私は芸能人の動向についてはまったく疎く、ボーディングスクールと芸能人の関係について改めて思いを馳せることはありませんでした。個人的には芸能人であっても、一般人であっても子供の教育について真剣に向き合う親であれば、より良い教育環境を整えたいと思うのは自然のことで、その中で選択肢の一つとしてボーディングスクールが入ってくることも必然だと思います。
それでも今回の記事の「謎」の一つとなっているように、「なぜそこまで高額な費用を出してまでボーディングスクールに送るのか?」という疑問は湧いてきます。その理由については今回の記事で触れているのでぜひ目を通していただければと思いますが、芸能人といえども理由なくわざわざ高額な費用を出すわけではありません。
確かに費用面については一般的なご家庭よりもおおらかな部分はあるかもしれませんが、子供の教育に真剣に向き合う親であればあるほど、教育環境についてしっかりとリサーチをして、子供がどのような環境で成長していくのか?しっかりと見極めた上で学校を選定していきます。このプロセスは芸能人であれ、一般人であれ、なんら変わりません。
芸能人という括りで一つのわかりやすいメリットとしては、芸能人の子供、親戚など奇異の目で見られることは日本にいるよりも少ないかもしれません。彼らは一人の「日本から来た生徒」として扱われ、時には同じように出身国では超有名人だったり、歴史ある家系の子息、それとは対極にある現地の普通のご家庭で奨学生として通う生徒と共にごくごく自然に、自意識過剰になることなく一人の個人として日々の生活を送ります。そこには「有名人の子供」という呪縛がない分、本人達には居心地が良いようです。
逆も真なりで、一般的なご家庭の子ども達も夏休みにお家に招かれて行ったら、とんでもない社会的地位のある方だったという例も枚挙にいとまがありません。芸能界のような生き馬の目を抜くような業界で活躍する方々ほど、もしかしたら人脈の大切さ、重要さを知っているので、このようなボーディングスクールのネットワークづくりにより価値を置いている可能性もあると考えられます。
記事にもあるように、アメリカ、イギリス、そしてスイスは為替の影響もあり費用が高騰してきていることは事実です。それでもそれ以外の国、例えばニュージーランドやオーストラリアなどの国では、それらの国々の半分ほどの費用でボーディング留学ができる学校もあります。
留学の難しいところは、例えば車や時計のように「ステータス=高価=良質」とはならないところにあります。その主な理由は学校の良し悪しは子供の感性、子供との相性によるところが非常に多いからです。
芸能人、一般人、に関わらず、「良い学校=その子が成長できる環境であること」は普遍的な価値観ですから、セレブリティであろうと、一般人であろうと親と子供がしっかりと子供の特性を理解した上で慎重に学校選びをしなければ、記事でもコメントをしましたが期待したような費用対効果を得ることは難しいと言えます。
セレブリティたちの生活には憧れますが、彼らが一人の親として何を考えてボーディングスクールへ子どもたちを送り出しているのか?その決断に至るまでのプロセスに思いを馳せると、留学することのメリット、ボーディングスクールの魅力、そして自分の子供にとっての留学の価値がより深く理解できるのではないでしょうか。
ボーディングスクールのスケジュールでは2024年度入学のプロセスが開始になりました。もし留学について少しでも興味をお持ちいただけたのであればぜひお声がけ下さい。