留学コンシェルジュ

純ジャパの僕が Ten Schoolsに合格できた理由。Vol.4 エッセイ- 100本ノック

第4回(エッセイ)

アプリケーションの中でも特に重要なのはエッセイと面接の二つと言われています。今回はエッセイについてお話していきたいと思います。日本の学校に通っていた僕にとってエッセイを書くということ自体あまり馴染みはありませんでしたが、自分の経験に基づいて自分自身がどのような人なのかということを表現、アピールすることを意識して書きました。

 

自分のエッセイだけで実に10校合計37、親のエッセイが20、更にはShort Responsesという形で短い設問があったり、Additional InformationやOptional Informationなどを任意で求められる学校も結構ありましたが、これらも基本的に全部書くようにしました。エッセイはそれぞれの学校によって特色が分かれており、6000文字の長文のみのものを求める学校があれば、200文字程度で10-20個のショートレスポンスという形で用意している学校もあり、質問1つをとってもそれぞれの学校の特色がうかがえました。エッセイは自分の経験を書くだけでなく、そこから何を学んでどう今後に活用するのか、どう自分の属するコミュニティや社会に貢献するかということまで書くことが大切です。特にボーディングスクールという生徒同士の関係が密なコミュニティにおいて、自分のこれまでの経験、自分の日本人としてのアイデンティティーをベースに、自分がどのように貢献できるのかについては常に意識しながらエッセイを書きました。

 

また、質問の難易度も一番好きな趣味はなにかというシンプルな質問をしてくる学校もあれば、学校のモットーと自分の経験をリンクさせながらその学校について深くリサーチしないと答えられないような難易度の高い質問を用意している学校もありました。Ten Schoolsなどのレベルの高い学校になればなるほどそのようなトリッキーな質問が多い傾向があり、エッセイの使いまわしがきかない、深く考えさせられる設問が多いように感じました。ほとんどの学校では保護者に対するエッセイもあり、子供がその学校で何を得ることを親として期待しているか、子供の強みや弱み、家庭の教育方針などの質問に加え、親でも悩むような難しい質問もあり、かなりの時間をエッセイに費やしてくれました。

 

僕の持ちネタとしては、①1年間ジュニアボーディングスクールに留学した経験、②ずっと取り組んできたスポーツである野球、③フィリピンのボランティア団体での活動、④将来の夢(国際弁護士)などがあったので、それらを中心に、設問に合わせる形で書いていきましたが、ついつい他の学校で作ったものをそのままコピペして楽をしようとすると、その学校のために書いたのでないことが分かってしまうし、野球の経験一つを取っても、それをチームワークの話として書くのか、リーダーシップの話として書くのか、失敗をどのように克服したかの話として書くのかによって全く違ってくるので、その学校が聞いていることを意識しつつ字数の調整も含めて書くことにとても苦労しました。

 

いくつかの学校ではエッセイとは別のShort Responsesと呼ばれるカジュアルな質問が20程度用意されていました。これは、学校側が受験者それぞれの創造性や自発性などを知るために用意されていて、質問自体も自分自身のスーパーパワーは何か、どの時代にタイムトラベルしたいかなど堅い質問の多いエッセイとはすこし異なっていました。個人的にはShort Responsesの方がトリッキーな質問は多かったものの楽しみながら答えられたので好きでした。また、学校によっては、その人の文章能力を確認するためにそれぞれが選んだトピックについて自由作文(Graded Writing)を課す場合もありました。

 

僕は12月の前半まではTOEFLと学校の期末試験があり、エッセイに取れる時間はほぼなかったため、12月後半に集中してエッセイに取り組むためにエッセイウィークを設けて、そこでほとんどすべての学校のエッセイの下書き、及びバージョン1を作って、それをアドバイザーに添削してもらい、そこからさらにバージョン2や3とどんどんアップデートしていくことで文章がよりよいものになりました。中にはバージョン14までアップデートしたものもありました。12月後半は特に学校が休みだったので、一日中エッセイに時間を割くことが出来て、集中して取り組むことが出来ましたが、朝から晩までエッセイと向き合い、気が狂いそうになりました。

 

そして、年も明けて2024年に入ると今度は学校とのインタビューラッシュが始まりました…

 

続きは第5回へ

 

関連記事

TOP

株式会社KITE小学生・中学生・高校生専門の海外留学サポート イーコンシェルジュ / 運営(株)KITE〒102-0082 東京都千代田区一番町6 相模屋本社ビル7FTEL 070-8381-6486