留学コンシェルジュ

トロント大学サマープログラム同行記 2024(1)

今年も羽田空港から生徒たちを連れて、無事にトロント大学に到着をして数日のバタバタが落ち着いたところで、一人夜のトロント大学のメインキャンパスである St.Gerge Campus University Collegeの建物のベンチにひとり腰を下ろして、このブログを書いています。

昨年のブログでは灼熱の東京を離れて、涼しいトロントの気候を楽しんでいた記述がありますので、一言で温暖化と片付けることはできないかもしれませんが、今年のトロントは私がこのプログラムに関わる15年間の中でも最も暑いトロント滞在となっていることは間違いありません。

いつもであれば夜になると途端に下がる気温も湿気の高さからかこの時間になっても、ジメジメと肌にまとわりつく感じがして、正直なところあまり快適な気候ではありません。

それでも、熱中症を恐れて外出を控える程ではなく、日中にキャンパス内を歩いていても、公園を歩いていてもスポーツに興じる人たちがとても多いことに気づきます。いつからか、日本では40度近くに迫る日が頻発し、外出することだけでさえ控える事を推奨される世の中になってしまいましたので、それと比べれば1日の多くの外で過ごすことが可能です。

これもまた去年同様のトピックですが、スマホと子供達の関係性も注視しています。

子供達のスマホ問題については去年同様にコロナ禍を経て確実に世代としてその付き合い方を獲得している様子が伺えます。あくまでもコミュニケーションツールの一つとしての立ち位置を確立し、子どもたちもその付き合い方を心得ている様に見えます。また、世界的にも社会全体として、スマホに対する教育観が少しづつ確立しているのか、スマホを見るとき、人と対面でコミュニケーションを撮る時の切り替えがしっかりとできている子が確実に増えていることは嬉しい発見です。それでもまだ、食堂でせっかく向き合って座っているのに、お互いにスマホに夢中になっている姿を見るとモヤモヤしてしまうことはありますが・・・。

2,007年にスマートフォンをAppleのスティーブ・ジョブスが初めて発表してから、爆発的に普及をしたスマホの歴史もまだ17年。このプログラムに参加をする生徒たちも、20代以降〜シニア世代まで、全員がスマホ世代であり、同じ様にその使い方の是非を考えながら少しづつ、付き合い方を確立してきているのかもしれません。

遠くの人間とは容易に接点を作ってくれるスマホも、目の前にいる人間と話をするときにやはり昔ながらの対面で言葉を交わすことになります。

繋がった気持ちになっていた遠くの人間たちも、距離感が近づいてくるとまた違った人間関係の作り方をしていく必要があることを子供達はこの留学で気づきます。

特に育ちも文化、そして言葉も違う人との交流はそれなりに大変なことも多いでしょう。もちろんChat GPTは(現段階では)リアルタイムで双方の文化的な違いやコミュニケーションの違いを考慮した翻訳をしてくれるわけではありません。こればかりはITの力ではなく、本来の人として持って生まれた元来のコミュニケーションスキルを駆使して、人間関係を築いてくほかありません。

そんな困難に果敢に立ち向かい、勇気を持って、他の国の生徒たちに話しかけている日本人留学生を見ると心の中で「がんばれっ!」と言っています。そして、その壁を乗り越えた生徒たちは、ネットでの繋がりとは違った充実感を味わうことが出来るのです。

引き続き、彼らはしばらくこのトロント大学の素晴らしい環境に滞在することになります。イマドキの子供達が、どの様に国際交流を発展させていくのか?を楽しみに見守りたいと思います。(8月1日現在。)

 

 

 

 

 

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