留学/海外受験で成功する子供達の共通点
やっとこの異常なまでの暑さが幾分和らいできました。
定期的に集まってディスカッションをする日本在住のMBA同期たちは10年くらいの年齢層に幅はあるものの同じ時期に子供時代を過ごしていた仲間です。話すトピックは毎回様々ですが、今回は冒頭にこんな話題がでてきました。
「我々が小学生だったころには、プールの時間は気温が低すぎてキャンセルすることがあったよね〜」
確かにそんな記憶があります。そんなに水泳の授業が好きでなかった私にとっては、ギリギリでプールの授業を回避できた日は幸運だったことをふと思い出しました。一方で、昨今の小学生のプールの授業は暑すぎて授業がキャンセルになると聞き驚きました。時代が変われば、「当たり前」も簡単に覆ってしまう。そんなことを考えさせられる8月でした。
時と共に「当たり前」が変わってしまうのは留学も同じ。しっかりとしたキャッチアップのアンテナを張っておくことが大事な立場であるので、8月の留学生が日本に帰国するタイミングでは、なるべく幅広い年齢層の留学経験者たちとの面会をしています。留学も時代と共にその在り方も変わっていることは実感しますが、同時に「本質的なところはあまり変わらない」というのが私の印象です。
冒頭で話にでたMBAの同期然り、海外トップ大学を卒業したばかりの学生、最難関のボーディングスクールにこれから通い始める学生、そしてもちろん現在サポート中の学生たち、本当に多くの学生たち、元学生たちと交流の場を持ちました。これだけ多くの学生たちと話ができるのは幸運以外の何者でもありませんね。
長年、この仕事をしていると、それこそこれから留学を始める小学生の年代から、大学院留学を経て企業のエグゼクティブになっている層まで幅広く人々の留学との関わりを見ることが出来ます。
彼らと話していると、ITなどの技術面での差異は非常に大きいものの、先述したように、年代に関わらずいくつかの共通点があることも見えてきます。その要素を一つ一つ分析して、これから入学のための生徒たちにアドバイスとして伝授するのが私の仕事の大きな役割の一つですが、ここで一つだけ紹介したいと思います。
それは、表情です。
なんだそんなことか・・・。と思われる方もいるかも知れませんが、とにかく留学経験をして、それをうまく活かしてきた、もしくは難関と呼ばれる学校を合格した生徒たちは表情が豊かです。目力と表現すれば良いでしょうか？ 顔の表情やボディランゲージから溢れ出るパワーが言葉の端々から感じられます。
この要素の重要さはボーディングスクールのAdmission担当の話とも共通します。
なぜ表情が重要なのか？ 最近まで（今だに測りかねていますが・・・）とても重要なアプリケーションファクターであったエッセイはもはやAIが瞬時に作成できる世の中に突入しつつあります。現在の状況としては、AIで作成された文章を見破ることはAdmissionとしては困難であるようです。（実際、そのようにボーディングスクールのアドミッション担当が話していました。）
「それじゃあ、AIにエッセイを作ってもらおうかな？」と容易に考えてはいけません。経験豊富なInterviewerたちは、エッセイそのものを判別できなくても、それ以外の様々な要素、例えば、Interviewでの印象などを元に、生徒一人一人の一貫性の有無を的確に判別します。いろいろな判別方法がありますが、ハリボテのApplicationを見破るのは比較的容易です。
そして、ここで不自然な差異が認められれば、そこには厳しい評価が待っているでしょう。
IT技術が幅を利かせつつあるApplicationプロセスの中で唯一IT技術で取り繕えないのはInterviewでしょう。本来の自分を見せているのか？取り繕った表面上の自分を見せているのか？この分かれ目が合否の分かれ目と言っても過言ではありません。そしてそれを読み取るための重要な要素に表情があるのです。
今生徒たちは、本来の自分の強みをあらゆる形で表現するためのプロセスを踏んでいます。最初は難しいですが、だんだんと深掘りを進めていく中で、生徒たちは留学を成功させて帰ってきた心強い先輩たちと同じような立ち振る舞い、自信を深めていきます。
そうするとどうでしょう。だんだんと彼らの表情が変わってくることに気づきます。これこそが、最新の技術でさえ誤魔化すことのできない、そして長らく変わらない留学を成功させる子供達の原点といえます。
そして、これから12月、1月のアプリケーションの完成に向けて突き進みます。
※これもまた、幸運な事ですが、2025年9月に向けた1月締切のアプリケーションサポートの生徒については定員数に達しました。次回は1月以降のローリングアドミッションの生徒についての募集を年明けから開始する可能性がございます。改めて、ブログにて連絡いたします。
