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2024/11/29 純ジャパの僕の Ten Schools生活 Vol.2 「履修登録編」

純ジャパの僕の Ten Schools生活 Vol.2 「履修登録編」

 

授業も始まってあっという間に2か月以上経ってしまいましたが、今回はHotchkissでの履修選択に焦点を当ててお話ししたいと思います。日本でも授業の履修選択は多少あると思いますが、アメリカのボーディングスクールでは生徒が興味のある授業を選択して受けることが一般的であり、特にHotchkissはほかのボーディングスクールと比べても豊富な約250種類のコースから自分の興味を引く授業を選ぶことが出来ます。基本的に6つの科目(国語=英語、数学、理科、社会、芸術、第二外国語)それぞれについてコースを選び、その選んだ6つの授業はほぼ毎日受けることになります。ほぼ毎日習うことで継続して学べるので授業の進度が早い一方で、何の授業を履修選択で選ぶかはとても重要です。

 

履修選択では先生が生徒のレベルに合わせて何を取ったらいいかを緻密に考えてくださったことがとても助かりました。例えば数学では、事前にクラス分け試験を受けたうえで先生とzoomミーティングをしました。Honor380とRegular450の2つのコースを提示され、Honorクラスの方が大学受験に際して有利な一方、難易度が高いのでついていけるか少し不安でしたが、先生からのすすめもありHonorの授業を受けることにしました。

 

また、取ってみて先生との相性が合わなかったり、気が変わったりしたら最初の1週間は変更できる点も特徴です。僕は言語のクラスではもともとフランス語を取っていたのですが、せっかく新しい環境に身を置いたのだからなにか新しい科目に挑戦してみようと考え、中学生の時に習ったことのあったフランス語ではなく、完全に初心者な中国語に挑戦してみることにしました。加えて、変なプライドを持たずに自分にあったレベルをとることも意識しました。僕は中国語の初心者クラスであるChinese150というクラスを受けているのですが、授業のレベルが少し簡単だと感じた生徒は一つ上の160とうクラスに進級テストを受けて変える柔軟性があるので、しっかり自分のレベルを吟味したうえで履修選択することができます。

 

自分の得意分野や興味のある分野にフォーカスし、より専門的に深く学ぶことが出来る点もメリットです。日本の学校では正直あまり得意でない分野や興味のない授業も当然受けないといけなかったのですが、Hotchkissでは履修できる授業数が限られている分、本当に学びたいことをとことん学べる点が魅力です。僕はArtではやってみたかった陶芸を取りましたが、音楽やダンス、美術、Photographyなど、これまでにやってきたこと、やってみたいことを選択し、素晴らしい環境の中で学ぶことが可能です。陶芸のクラスでは専門的なろくろがいくつも用意されているのに加え、日本に陶芸留学をした経験のあるプロフェッショナルな先生が一から教えてくださいます。同様にMusicやDanceの授業も音響設備の整った、個人レッスンも可能な個室もいくつも用意されるなど、それぞれ素晴らしい設備が用意されており、Deep Learningという面ではすごく優れたプログラムだと感じます。芸術のプログラムは、校舎の中でも湖を望む一番いい場所の、一番多くの場所を占領しており、ボーディングスクールにおいて芸術がいかに大事なサブジェクトかということを思い知らされます。

 

履修選択で授業を選んでいるので、同学年の生徒だけでなく自分より年下や年上の生徒たちとも学べることも、日本ではなかなか違う学年と授業を受ける機会がなかった自分にとっては新鮮でした。10年生の僕が今取っている中国語のクラスは9年生が大半を占めているのに対して、生物学のクラスはだいたいが11年生と、クラスによって全く異なります。ただし、高学年(11、12年生)になればなるほど履修選択において受けられる授業が増え、言語や歴史の授業を取る代わりに難易度が高めなコンピューターサイエンスや経済学のクラスをとる人も見受けられます。高学年になるとやはり大学のアプリケーションをかなり意識するようになるので大学で何を専攻したいかやエッセイで何をアピールするかを考えて、高校から専門的な教科を学べることは大きなアドバンテージだなと感じました。

 

一方で、必修科目である英語と歴史においては、自分でクラスを選べないので少しチャレンジングだと感じました。どちらの授業もバックボーンのあるNative学生と差別なく授業に臨まないといけないうえ、とにかく読む量、書く量が多いので純ジャパの僕としては特にWritingに苦戦しました。英語の授業ではClose Readingといい注意深く言葉の背景を読み取って、文章に落とし込むスキルが求められます。自分に関するエッセイこそapplicationの際にたくさん書いてきましたが、文章一つ一つを細かく分析してそれを言語化することが難しいと感じるとともに、ものすごい勢いで先生が質問して、生徒が答えていくHotchkissの授業のレベルの高さを痛感しました。必死でそれについていくために、先生のOffice Hourには足繫く通い、先生方がエッセイの添削をしてくださるTeaching & Learning Center(TLC)などありとあらゆるリソースを利用してエッセイの課題を乗りきっています。その他にも友達とお互いのエッセイを確認しあったり、先生に授業直後に理解できなかった内容について質問したりするなど、自分なりに工夫をして苦手分野を克服しようとしています。Hotchkissでは様々なサポートを用意してくれることが純ジャパで英語がネイティブ言語じゃない僕にとってはありがたい存在です。

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