2024/12/24 生徒たちが留学中に抱える悩みへの対処法 / 親御さんとの交流から
2024年も早くも残り少なくなりました。
ボーディングスクールからも続々とクリスマスと年末の挨拶メールが届くようになり、各国から留学中の生徒たちも家族と過ごすために日本の続々と帰国をしています。
この年末のタイミングは生徒たちとお話をする機会でもありますが、毎年この時期には親しくさせていただいているボーディングスクールにお子様を送っているお父様方とも定期的に交流をさせていただいています。
子供達の視点もとても大事ですが、実際に子供を送り出す親御さんの視点でボーディングスクール留学についてお話を聞ける事、そして教育談義に花を咲かせる機会は私にとってもとても刺激的で学びの多い時間です。
前回のブログでも触れましたが、振り返ってみれば「かけがえのない」留学経験で間違いなく「留学をしてよかった」と生徒たちは言いますが、生徒一人一人の日々の生活を振り返ればそこには沢山の「紆余曲折」があります。
ボーディングスクールの生活のリアルは決して夢のような生活ではありません。勉強やスポーツは日本では体験できないような環境をとおして、子供達は成長をしていきます、友人や教師たちとの密な交流はかけがえのない人間関係を育みます。
それがゆえに、思春期真っ只中の生徒たちは悩みを抱える事も多々あります。
それが、学業面での伸び悩みだったり、スポーツでのチームの雰囲気だったり、そして生徒や生徒たちとの人間関係だったり・・・。それこそ、生徒一人一人に違った悩みを抱えています。
私のコンサルタントとしての役割は彼らに自らその悩みを解決するためにアドバイスをする事、学校側へその生徒の悩みを正しく理解してもらう事で、学校側のサポートを促す事です。親御さんは時に私に対して直接的に問題の解決や未然に問題の発生の防止を求める事もありますが、残念ながら学校の人間関係やトラブルは学校側が自らその問題を認識して、学校として対応することから始まります。
そして、何よりも生徒が自分の悩みにしっかりと向き合うことがとても大事になります。
当事者である生徒はそんな悠長なことを言ってないでなんとかして!、親御さんも子供からTELやメールが来れば、気が気ではないでしょう。それでも一つ言えることは、その悩みや問題を解決する糸口が見えてくる頃には、子供も親も、そして学校も、間違いなくそれに関わる、すべての人が学び、成長をしているという事です。
ボーディングスクールのトップするクールでは面接やエッセイで必ずと言っていいほど以下の質問が生徒にに投げかけられます。
「今までに、困難に直面したことがあるか?そしてその困難に対してどのように対処をして、問題を解決したのか?そしてそこから学んだことは何か?」
それほど、この「悩み」を解決することが留学において重要なことであり、生徒にとっては避けられない、(語弊を恐れずに言えば、避けることは不可能であり、避ける必要のない)留学のエッセンスの一つと捉える必要があります。
とてもセンシティブな部分でもあり、私自身もかなり精神的、体力的なコミットメントが求められます。 関わる皆が非常にシンドイ時間を過ごす事になりますが、一緒に対処方法を考えて、解決のための一歩を踏み出します。そして、それを乗り越えた生徒は間違いなく成長した姿を見せてくれます。
今回、お父様たちとの経験談をもとに、今回はそんな話で盛り上がりました。