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2025/1/14 純ジャパの僕の Ten Schools生活 Vol.3 「Co-Curricular編」

第三回:純ジャパの僕の Ten Schools生活 Vol.3 「Co-Curricular編」

 

前回はHotchkissで様々な授業を選択出来る柔軟性についてお話ししましたが、今回は課外活動に焦点を当ててお話ししたいと思います。多くのボーディングスクールでは日本と違い、学期ごとに違うスポーツをすることが一般的で、僕の場合は秋学期にクロスカントリー、冬学期に水泳、春学期に野球というように、スポーツごとにシーズンが決められています。Co-Curricularと呼ばれる課外活動は、スポーツだけでなく、ロボティックスやヨガといったコースからも選択することができる制度で、授業の履修選択同様にHotchkissの課外活動での柔軟性の高さを表しています。

 

Athleticプログラムを除くとCo-Curricularは約15のコースから選択をすることが出来、平日の授業後16:00から18:00まで2時間と、午前中にしか授業のない水曜日と土曜日の授業後に行われ、スポーツチームに所属する場合は水曜日や土曜日の午後に試合が組まれることが多いです。スポーツ以外もほぼ毎日活動があるので、集中的に自分の興味のある分野の活動が出来る点は授業と似たところがあります。特にスポーツ以外でHotchkissならではの課外活動プログラムとしてFairfield Farm Ecosystems and Adventure Team (FFEAT)が挙げられます。これはHotchkissの所有する280エーカーのFarmで栽培や収穫などのお手伝いをするというプログラムで広大な敷地を保有するHotchkissならではのプログラムだと思います。ちなみにここで栽培された野菜や果物、お肉に至るまで、毎日食堂で提供されているのが特徴です。

 

僕は全学期Co-Curricularではスポーツチームに所属することに決めましたが、Athleticプログラムも各学期約10のスポーツから選ぶことができ充実しています。秋学期に選択したクロスカントリーはかなり練習がきついことで知られていて、これまで長距離走を本格的にしてこなかった僕にとっては、練習初日から12キロ以上走り次の日には筋肉痛で歩くことさえままならなりませんでした。きつい練習な分チームの結束も強く、チームメートとの強い絆を結ぶことが出来ました。コーチの先生がかなり熱狂的で、レース中には走っている選手よりも目立つほど声を出して応援してくれる他、毎レース後レースの分析をした長文メールでチームを激励するなど、チームの絆はより一層強固なものになりました。個人的にも毎レースで自己新記録をコンスタントに更新できたことから、練習はきつくとも成長を実感できてクロスカントリーを楽しむことができました。

 

Hotchkissには同じTen Schoolsのライバル校Taft Schoolとスポーツの試合を行うTaft Dayという伝統が年に一度あります。Taft DayにはHotchkissのスクールカラー青のペイントをしてスポーツの試合を観戦し喜びを分かち合います。当然Taftのスクールカラーの赤の何かを身に着けることは禁止されているのに加えて、Pep rally(激励集会)ではTaftのマスコットであるサイを再現して作られた模型を一斉に壊すという文化もあり、学校の一体感はなかなか日本では味わえない経験です。そんな学校での絆もあってか、今年のTaft Dayでは8-7でTaftを下し、Cross CountryチームとしてもTaftに勝利して秋学期のラストレースを有終の美で終えることが出来ました。

 

 

伝統のTaft Day。これは、そのイベント時に行われる激励集会、Pep Rallyの様子。

 

余談ですが、多くのスポーツチームは他校に遠征をすると帰り道にファストフード店に寄るのが遠征の楽しみです。それもそのはず学校から一番近いマクドナルドでさえ車で40分の距離なので、遠征の時にしかジャンキーなご飯は食べられないのです。しかしクロスカントリーチームではなぜかファストフード店がたとえ道沿いにあっても寄ることが出来ません。ある遠征では、学校の食堂が閉まる19:00になんとしてでも戻るため、行きに45分程かけてきた道のりを帰りは25分程で飛ばして帰ってきて何とか間に合わせたということもありました。アメフトチームでは遠征帰りにファストフード店に寄ることが出来るので、僕はアメフトの友達にポテトなどを少し分けてもらったこともありました。

 

僕が日本の学校に通っていた時はどうしても勉強とスポーツのどちらかに偏っていましたが、Hotchkissでは授業後に2時間以内と短い代わりに、ほぼ毎日練習があることで勉強とスポーツの両立をすることが出来ます。また、Co-Curricular全体としてスポーツが強制ではなく、音楽やアートな自分の長けた分野に集中して伸ばすことが出来ることもとても魅力的だと感じます。学業の履修選択だけでなく、Co-Curricularでも選択の自由や柔軟性があり、様々なカリキュラムを用意している点はHotchkissの素晴らしい特徴だと言えます。

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