留学コンシェルジュ

2025年入学 アドミッションプロセスへの不安 / 自己肯定感を育む

 

前回、「2025年入学・アドミッションプロセスの傾向と対策」というブログをアップしてからは、2025年のIntakeに向けて生徒たちと向き合うための時間を優先していました。

同時に過去の生徒たちの成功体験からはとても重要なヒントを得ることが出来るので、彼らからの体験談なども聞く機会をなるべく積極的に取るようにしていました。

そんなこんなで、9月も始まり私のサポートをしている生徒たちはそれぞれの学校へ旅立っていきました。

国内を見るとこれから12月、1月の締切に向けて生徒たちと一緒に頑張る勝負の数ヶ月がいよいよ本格的に始動します。

この時期になると巷では「受験対策」なる言葉が溢れかえることになります。

誰ともなく親御さんたちはいろいろな情報を知人友人から聞きつけて、「あんな事をした方が良い」「こんなした方が良い」という対策談義に花を咲かせることになるのですが、私の経験上、取って付けた経験で受験武装したところで、ボーディングの受験においてはあまり意味がないと考えています。

特にトップスクールを目指す子供たちとそのご家族は「これが足りない」「あれが足りない」という不安にかられて、合格をした人たちがやってきたことの道筋をたどりたがる傾向があるように思います。

例えば、テストスコアを上げることが目的であればその考え方も一理ありますが、ボーディングスクールのプロセスにおいてはお受験的な「こうするべき」武装をしたところで、当の子ども自身の気持ちがそこに乗っかっていなければ、全く意味がありません。

こんな趣味を持っていた方が良い、こんな課外活動をやっていたほうが心象が良い、スポーツではこれくらいの活動実績がある方が有利だ、加えて楽器は出来る方が良いので今からプロの先生に教わっておくと良い。

これを全てこなしていたら、子供たちはパンクしてしまそうです。ここまで必死にやっても日本の文科省の調査では、親心とは裏腹に日本人の子供達の他の先進国と比べたときの自己肯定感の低さが指摘されています。

私が思うにこの事実は至極当然な結果だと感じます。どこかの誰かが成果を出した枠組みを持って、「できる・できない」を判断すれば、その枠組に完全に合致しない限り、自己肯定感は生まれないどころか、自分自身が何者なのか?を見失う事になりかねません。

自己肯定感とは、今の自分が持っているユニークな魅力を自ら認知し、そしてそれを人に認めてもらうこと。この過程において得られるものだと私は考えています。

一つの事実として、ボーディングスクールのアドミッションは受験武装をした子供よりも自己肯定感の高い子供を評価する傾向がありますから、これを理解することは希望をするボーディングスクールに入学するためにはとても大切な要素となります。

私は色々なアプローチで子供たちの肯定感を引き出すための施策をしていますが、その一つにこんな問答をよくやります。

「去年、トップスクールに受かった子がやっていた課外活動を真似るよりも、なぜ自分が今夢中になっていることに対して時間を忘れてまで取り組めるのか?なぜ、そんなにも好きなことに拘ることができるのか?」

一発で回答が出ることはほぼありませんが、会話のストロークを続けることで、その子なりのユニークな強みが少しづつ見えてきます。そしてそれこそが、その子が持つオリジナルな強さであり、魅力となります。そしてそれがボーディングスクールでは個性として評価されます。

コアとなる自分に取ってつけたような武器をいくら取り付けても限りがあります。それよりも自分の内面から溢れ出す自分だけの魅力をしっかりと見つけて、それをしっかりと育むこと。

自分自身の魅力を見つけて、肯定・認知し、それを第三者に理解してもらうこと。このプロセスには色々とやらなければいけないことが沢山ありますが、私の経験上、100%、子供たちは何かしら魅力を持っています。だた、それを改めて考える時間が無かっただけです。私の生徒たちは今それを見つける作業に取り組んでいます。

私も一人ひとりの子供たちに刺さるようなコンテンツを見つけることを日々の生活の多くを費やしています。

そんな子供たちの琴線に訴えかけるようなメッセージを色々なチャンネルで探していたらこんな動画を見つけました。NHKの公式なのでリンクを張っても大丈夫でしょう。この歌は私が子供たちに対するアプローチととても共通する部分が多く、また素晴らしいメロディと感情を爆発させる子供たちのありのままの姿が映し出されていて感動します。

是非お時間があればご覧下さい。

【18祭】「正解」RADWIMPSと1000人の18歳、感動の歌声 | 18Fes | NHK

生徒一人ひとりの魅力はすでにその子の中に宿っています。それをどう引き出すか、育てるか?それが重要であり、その答え探しの一助になればと思っています。

Eコンシェルジュへのお問合せ・留学相談はこちらから。

 

 

 

 

 

 

 

 

関連記事

TOP

株式会社KITE小学生・中学生・高校生専門の海外留学サポート イーコンシェルジュ / 運営(株)KITE〒102-0082 東京都千代田区一番町6 相模屋本社ビル7FTEL 070-8381-6486