留学コンシェルジュ

2025/3/6 AI時代のボーディングスクールに評価される人材とは。

巷でも特にAIの話題については事欠かない昨今。

そして、それは私が想像する以上のスピードで留学をする生徒たちに浸透しています。私個人としては、AIを「新しいもの」と捉えているところがあり、AIを使うにあたっては改めて「よし、これはAIを活用した方が良いだろう」などと考えながらChatGPTを開いたりしていますから、少なからずそこには多少の精神的なハードルがあります。

一方で私のサポートをする生徒たちを見ているとAIは言ってみればSNSをはじめとしたコミュニケーションツールの一部分でしか無く、それを利用するにあたっての精神的なハードルがほぼ無いことが分かります。

日頃生徒たちとの頻繁な交流の中で、そのように結論づけるに至るまでに、半年もかからなかったように思います。例えばこんなケースはもう驚かなくなりました。

 

・先生に対する反省文をAIで作成した。

・エッセイをAIに作らせてから手直しを自分でした。

・先生に相談する前にAIに相談してみた。

 

AIは非常に便利で、それこそ今まで何時間もかけていたエッセイやリサーチがほんの数分で完成してしまう様子を見ると驚愕します。その過程を全てAIに任せてしまっている事に対する負い目も感じつつ、私の目の前で文章がどんどんの生成される様子を、私は特に何も考えずに、ただただ生成される文章を眺めているという機会も増えてきているので、スピード感は生徒たちの年代に劣るものの、着実に私の生活にも浸透してきています。

大人の中にあるAIを使うことの多少の罪悪感はデジタルネイティブの彼らには無いという事実は先述したとおりです。

それでも、一つ言えることは、基本的には上記のようなAIの使い方は、少なくともボーディングスクールカルチャーの中ではNGです。(数年後のことは分かりませんが・・・。)、NGである理由は、AIで導き出した結果だけを表面的に理解することにい彼らは全くの価値を見出しません。

 

なぜか?

 

それは、本来その作業の過程で身につけるべき事を全てスキップして、完成形のみを上手に仕上げてしまう過程にあります。

また、生徒たちがAIを使って、エッセイを書いたとしても、そして反省文を書いたとしても、生徒たちの期待とは裏腹に大人はそれをすぐ見破ります。AIで書いた文章は本人の頭脳を通していないので、生徒一人一人の学力や癖を反映していない場合がほとんどで、文章全体を読めば先生たちはその文章の違和感をすぐに見破る事になります。

この年代の生徒の文章はむしろ不完全であることの方が自然であり、また拙い表現力であることの方が自然なのにも関わらず、AIで生成した文章にはそれを感じることができません。突然、どこからそんな単語を持ってきたの?と声に出してしまいそうな単語が突然出てきたりします。

 

それがApplicationのプロセスで発覚した場合、残念ながらその生徒のその学校への進学に道は非常に困難になることは明らかです。

 

自動生成された文章とその生徒の読解力のバランスが取れていない場合、生徒たちはそれが自分の年齢、正確、英語レベルに沿った文章になっているのか?を判断することは非常に難しいでしょう。それでも、AI創世記の今だからこそ、それが見破れるのであって今後はわからないかもしれません。それは現時点ではまだその答えは出ていません。

 

一つ言えるのは、AIの存在が今後のアプリケーションプロセスをどのように変えていくのか?もしくは、何が変わらないのか?この辺りの考察はとても大事になってくると言う事です。

 

続く

 

 

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