留学生の進路・オンラインインタビュー
5月の末から6月の中旬にかけては続々と留学中の子供たちが帰国するタイミングであると当時にこれからの留学を検討中の子供たちにとってはそろそろ留学のための準備を具体的に進めて行くタイミングとなります。
去年の今頃はこのコロナの影響も今頃の段階では落ち着いているだろうという楽観的な予測をする向きもありましたが、どうやら今年のボーディングスクールへの留学準備については去年同様にオンラインに頼る部分が大きくなりそうです。
通常であれば学校訪問を通して学校の雰囲気や生徒の生活の様子、現地スタッフとの面談を通して学校スタッフにとっての合否判定、同時に子供とそのご家族にとっては学校選びを同時進行で行うわけですが、今年は余程の時間的な余裕がない限りはオンラインを通してのやりとりが一般的となります。
ボーディングスクールにおいて、インタビューのその主たる目的はその子の人格を知る事、学校の教育方針や校風にその子が馴染めるかどうか?を判断するためということが出来ます。
成績表や英語スコアなどが過去の集大成的な意味合いがあり受験のタイミングにいてそれらの書類を劇的に改善することはほぼ不可能ですが、インタビューについてはその直前までの準備で合否判定における子供の競争力を一気に高めることが可能な唯一の手段と考えればしっかりとした準備が必須となります。
それが今回はオンラインとなる可能性が高いとなればその準備をすることが今年のボーディングスクール留学においては有効な手段と言えます。
PCの前でインタビューを受ける機会が多くなりますがそのノウハウについてはしっかりと抑えておく必要があるでしょう。
1、視線をしっかりと面接官に向ける
PCの向こう側の面接官は思いの外、子供の目線を気にしています。面接に集中しているか?これは授業における生徒の集中度を図るという意図もそこにあることは以前、ボーディングスクールの面接官から聞きました。子供にその木がなくても、PCの後ろには日々の何ら変わらない生活が続いていると、どうしても子供の目がそちらに逸れてしまうことは面接の練習をして程も良くあります。PCカメラのバックグラウンドばかりに気が向きがちですが、実は面談を受ける子供の目線上に生活感がない環境を作り出すことが、バックグラウンドと同じくらい同様になります。
2、PCの環境を整える。
インタビューの際には予め、面接と同じセッティングでしっかりと面接を受けることができるか?アングルは正しいか?について準備をすることも面談に集中する意味でとても大事になります。これもよくあるケースですが、スマホやタブレットなど自立しないデバイスでの面談は頻繁にカメラアングルが変わったり、面談よりもデバイスの調整に気が入ってしまい面談に集中できない状況を作り出すリスクをはらみます。
3、面談は基本的に学校での面談と同じルール。
ボーディングスクールの面談は基本的に子供の面接、ご家族との面接が別々に行われることがほとんどです。ご家族の面談については私のようなコンサルタントが入ることも許されますが、子供の面接は面接官と子供の対面で行われます。自宅でPCを前に面談を受ける場合、親としてはどうしても子供の様子が気になることもありますし、練習通りに上手く受け答えができている下記になるものです。答えに窮することがあれば助け舟も出したくなるでしょう。しかしながらそれはNG行為と言えます。
まず、PCのマイクは些細な音もクリアに拾います。どんなに小さな声で話していても、たとえ走り書きをしたメモを見せるために何かを書き込む音さえも拾います。さらに子供がその行動を気にしてしまうため、その様子の変化は面接官にすぐに伝わることを気に留める必要があります。そしてインタビューのプロフェッショナルであるボーディングスクールのインタビューアーはその仕草から親子の関係までも読み取ります。
対面での面談の場合は学校側が面談に理想的な環境を整えてくれますが、オンラインの面接においては自らがその環境を作り出して面接に臨む必要があることを気に留めていてもらいたいと思います。面談の練習では面談の環境を整えるアドバイスもしていきます。